"HausWesen"

宙に浮かぶオブジェのシリーズ。

2018〜

素材: 木材、papier-mâché、アクリル塗料

「HausWesen」は、私が住んで来た家に基づいたシリーズです。

これらの家のいくつかは、今日はもう存在しません。

 

家は私たちにとって基本的な生息空間です。人は自らの家のイメージを内部に持つことで、

日々新しい世界の片隅に自分自身を根づかせることができます。

ガストン・バシュラールはかつて、家は人間の思考、記憶、夢の偉大な統合力の一つだと記しました。

家は私たちの内面の親密さを守る存在(Wesen)です。

 

私はまるで粘土でできているかのように記憶を「こねて」、その存在に形を与えます。

私は自分の記憶をこねて、こねて...それは過去の考え、感情、空想の混合物です。

この混合物は、私の個人的なイメージをはるかに超えて成長し、

「家という存在」の集合的な感覚になるという考えが私の中で膨らみます。

 

「家存在」は空中の揺りかごのように物理的な物質性から切り離されて浮かんでいます。

私たちの最も個人的な思い出はここで住み家を見つけ、私たちをそこに招くのです。

 

- 田中奈緒子

© 2019 Naoko Tanaka